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福島県西会津町
西会津町立西会津中学校  活動報告

西会津アントレプレナースクール2005

教育の対象者:福島県西会津町立西会津中学校 2年生 3クラス 92名
教育の実施者:会津大学コンピュータ理工学部 清野 正哉助教授
          同中学校 教員
          会津大学大学院生、大学生 7名(学生リーダー)
外部講師:的場特許事務所 代表 的場 成夫 氏

〈授業の概要〉
○平成17年3月15日(火)
8:40 西会津中学校多目的ホールで開会準備
会津大学の学生リーダー達により、資料配付・会場準備が進む

8:50 開校式 主催者 会津大学の清野先生から挨拶と主旨説明
•  アントレプレナー、起業家とは? プランニングとは? 事業を興すとは?
•  自己実現や将来の職業選択のために、今なにをなすべきか!
•  日頃学校で学んでいることは、社会に出てからも必要なこと!
•  今日学ぶこと、情報収集、情報分析、情報活用、得た情報から自分なりの価値を創出
•  課題は西会津の良さを考えて、商品やサービスを企画、立案する!

9:00 東京で弁理士をしている 的場さんからのお話
  講師:有限会社 夢屋&的場特許事務所
  代表 的場 成夫 氏
  演題「知的財産制度の基礎と学校での学」

・知財、特許の重要性
・新しい製品やサービスを考える際のポイント
・命名の大切さ
  などについて楽しい講演があり、生徒達の気分も盛り上がる

9:40 ここで生徒達は3班に分かれ、これから展開される授業の中で特に必要となる3つのスキルについて、会津大の学生リーダー達からレクチャーを受ける

〈グループ1 情報の取り方〉

・情報の正確性、検索サイトの使い方など、インターネットを使った情報収集の方法、   注意点などについての説明と実践

Q1 画像資料を手がかりに、ネットでせんべいの名前を調べる
    第一問 このせんべいは私の故郷の名物です!    
    ネットをつかって探してください。
Q2 画像資料を手がかりに、サッカーボールを持ったハローキティを探せ!
    ヒントは、あるJリーグの球団に関係が・・・
Q3 会津若松市と西会津町の違いを検索サイトから調べる(!)ほとんどの生徒が市や町のサイトから目的の情報を検索するなか、県庁のホームページから効率よく一覧を探し出した生徒もいたぞ!

〈グループ2 企画のたて方、企画書の書き方〉

・アイデアは日常生活の中から考える!
  → 土地勘がある方が考えやすい!
・実現可能かどうかも考えて!
  → 「夢」だけでは企画にならない!
・企画書を書く
  → 企画書は自分のアイデアを他人に伝える手段!

こうありたいという希望や、ここが不便という身近な不満をもとに企画を考えてみよう!

〈グループ3 西会津の現状について考えてみる〉
・「企画」の授業で考えた不満や希望などを、西会津をテーマにして考えてみる
・なにか問題点はないか、問題点カードを参考にできるだけ多く書きだす
・西会津に足りないもの、欲しいものはないか、できるだけ多く書きだす

13:30 企画立案の実践(多目的ホールとPC室)
テーマ:「西会津に役立つ商品やサービスを考えて提案する!」

・1班5名から6名のグループに分かれ、全18班が企画立案に挑戦!
・まず会社名を考えよう! 的場先生の助言通り、命名に工夫しよう!
・決められたルールを守って作業を進めよう!
  社会に出れば最低限のルールは、守るのが当たり前だぞ!
・期限厳守(16日の12時まで!)
・必ず役割分担を決めよう!
  社長、広報、経理等の役割を分担し、責任をもって作業を進めよう!
・300万円(仮想の資金)の資本金の範囲内で事業計画を立てよう!
・サービス、商品の販売時期や販売場所などを明らかにし、できるだけ具体的な計画を立てよう!
・企画書は模造紙1枚にまとめて提出すること。
  決められたスペースにアピールしたいことを
上手にまとめよう!

〈企画書をまとめる生徒たち〉

○平成17年3月16日(水)

13:00 企画書の発表=プレゼンテーション  
・各グループがとりまとめた企画書は、別室でグループごとにプレゼンテーションが行われる。
・企画の内容は清野先生、学校の先生方、大学生リーダーなどが審査員になり評価する。

〈いい加減な企画書では厳しい質問に耐えられないぞ!〉

・審査結果は学内のイベントなどの際に公表されることになります。

《感想》
•  起業教育「東北モデル」を2日に凝縮して実施したような「起業教育コンパクト版!」。
•  短時間の授業であるため、テーマが類似した企画や内容があまり詰まっていないものも見受けられた。
•  インターネットを使った調べ学習が中心の取り組みとなるため、学内で全てが完結している。時間が許す場合は、「東北モデル」のような実社会との接点を持った取り組みに発展させることで、より教育的効果が上がるのではないかと感じた。

(文責:東北経済産業局産業支援課 黒瀬)

 

 

<お問い合わせ・ご相談は>
東北経済産業局 地域経済課 産業人材政策室
担当:三瓶(さんぺい)
電子メール thk-seisaku@meti.go.jp
〒980-8403 仙台市青葉区本町3−3−1
電話:(022)263-1111(内線5621-5622)
(022)215-7142(直通)
FAX: (022)265-2349