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■ 『 岩手県一関市立萩荘小学校 』活動報告

〜アントレプレナーシップ教育って?〜

平成17年7月15日(金)(8):30〜10:25

 萩荘小学校の6年生63名全員が総合的な学習の時間の中でアントレプレナーシップ教育に取り組むことになりました。昨年度に引き続き、東北経済産業局にて「スクール発明王コンテスト」が開催されることから、地域の素材を活かした商品を開発し、コンテストへ出品することを最終目標に取り組みます。
 今日は第1回目の授業ということもあり、これからの授業の進め方や取り組みの考え方等について講師の方からお話をいただきます。(全員が体育館に集まり授業が行われます。)

   ■先生からの紹介を受け、仙台市立太白小学校の小熊先生の授業が始まりました。  

◇まず始めに、小熊先生からみんなに大きな和紙が渡されました。

 「この和紙はいくらだと思う?」・・・
 「なんと!1枚500円もするんだよ。」
   ・・子どもたちはみんな驚いていました。
 「とてもきれいで伝統のある貴重なものなんだ。特に外国人に人気があるね。・・こうして丸めて中に電球を入れるときれいなランプにもなるんだよ。」
その他、小熊先生から卒業証書にも使われていること、受け継ぐ人が少なく伝統が途絶えてしまいそうなことなどが伝えられました。
 「柳生小学校のみんなは、この500円もする和紙の価値を下げず、良さをわかってもらえるようなものを何か作ろう!と思い、はじめたんだ。」

         ↓

◇柳生小学校(前任校)での取り組みの紹介

※目的:『柳生和紙の良さをみんなに伝えよう!』
 ●アイディアを活かし、新しいことにチャレンジしよう!(≒アントレプレナーシップ教育)

  『五感で感じたことを大切にしてものづくりをしよう!』
※活動の流れ
 (1)会社づくり --- グループづくり、役割分担(社長・副社長)会社名に想いをこめる

 (2)市場調査 --- 和紙の商品を扱っているお店で「商品の種類、売れ筋商品の値段や買っていく人」を調査→女性客が多いことが分かった

 (3)商品の企画 --- プロのデザイナーさんから話を聞き「素材そのものの良さを活かすこと」や「五感に訴えること」、「季節などのテーマに合わせて作ること」などを学んだ。
             →販売時期が12月だったため、テーマを「クリスマス・お正月」に!

 (4)会社の中で起こった問題---
  「みんなそれぞれ得意不得意(アイディア・手先の器用さ・絵の上手さ・元気のよさなど)があるけれど、社長を中心に力を合わせてがんばることの大切さ」を学んだ。
             →子どもたち「協力することを会社を作って学んだ」「友達のとの関係が深くなった」

 (5)パソコンを道具として使いこなす!---会社のマークをPCで描きシールを作成、
会社のHPを作成、など

 (6)商品づくり---100円ショップで和紙以外の材料を購入し、商品を製作。
  <商品(例)>
   ・雪だるまのマフラーに和紙を使ったツリーと雪だるま(紙粘土)の置き物
   ・100円ショップの時計部分を土台に文字盤を和紙で干支をなぞった掛け時計
   ・卵をくり抜いて中にロウを流しいれたものに和紙を貼り付けデザインしたエッグキャンドル
       ・・・みんな身を乗り出してスクリーンに映し出された商品写真を見ていましたね。

 (7)販売体験---12/14に仙台市中心商店街で販売。ポスターや声がけなどを行い、知らない人々に5万の売り上げがあった。

 (8)贈呈式---「世界の子どもたちを救うため!」売上金をユニセフを助ける会へ各社長から手渡した。

◇その他の「アイディアを活かし、チャレンジする学習」の例

・地域のお店のHPをつくる!
  (実際に働き、HPの作り方を学び、良さを活かしたHPを作成)
・人に優しいユニバーサルデザインのものづくりへ挑戦!
  (福祉センターとの交流、握力を弱くするために軍手をしてコップを持つ体験、など)
・太白山(裏山)の自然を案内するレンジャーになろう!
  (子どもNPO「太白子ども応援団」結成、葉っぱで作ったしおりをお土産に、落ち葉でオブジェ製作、自然の良さをより多くの人に伝える)

◇最後に、配られたプリントで復習をし、小熊先生から一言。

 

 

<お問い合わせ・ご相談は>
東北経済産業局 地域経済課 産業人材政策室
担当:三瓶(さんぺい)
電子メール thk-seisaku@meti.go.jp
〒980-8403 仙台市青葉区本町3−3−1
電話:(022)263-1111(内線5621-5622)
(022)215-7142(直通)
FAX: (022)265-2349