活動報告 |
=ひととくらしとまち大館ネットワーク=
〜みんなの前で発表・まとめ〜
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平成17年11月 9日(水) 13:50〜15:30
大館市立矢立小学校5年
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ひととくらしとまち大館ネットワークによる「おおだて子ども未来づくりプロジェクト」は、経済産業省の平成17年度地域自律・民間活用型キャリア教育事業に採択されました。
事業を展開する同ネットワークは、当日午前に特定非営利活動法人としての設立総会を開催し、自立への着実な一歩を踏み出しました。
既に、大館市教育委員会及びNPO法人金融知力普及協会(東京都中央区)の全面協力のもと、大館市内7小学校1中学校、500名を越える児童・生徒がプログラムに参加しています。
矢立小学校は、青森県境も間近の同市の北に位置する全校生徒106名、各学年1クラスのこじんまりとした学校です。11月になると、紅葉の山々に囲まれます。
9月から5年生18名で、
(1)9月9日(5・6校時):ヒット商品のできるまで・モノの値段の決まり方
(講師:金融知力普及協会 李さん)
(2)9月21日(3・4校時):事業計画を立てる(講師:金融知力普及協会 荒井さん)
(3)10月6日(3・4校時):広告宣伝(講師:同ネットワーク 小棚木さん)
(4)10月23日(学芸会の日):販売体験学習(5の1商店街開店)
(5)11月4日(5・6校時):収支計算・改善策(李さん)
と学習してきました。本日はその最終回、発表とまとめを行います。 |
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今日の講師は、李さん。当初はゲストティーチャーに緊張していたということですが、販売を終え、度胸と自信もついたのか、私達、突然の参観者も自然に迎えてくれています。
6名ずつ3グループが3つの会社を設立、販売を行いました。いずれも売れ行きは好調、10分程で完売だったようです。
当然、全社黒字。いきおい発表も、元気いっぱいとなりそうです。
各グループはそれぞれ、模造紙にカラフルな資料を作りました。それを黒板に貼り、全員が前に出て発表を行います。
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<ミスターザつけもの>
・きゅうりの漬物・大根の甘酢漬を47袋販売、1310円の利益。
・事業計画も全て話し合いで決めました。構成は、社長に、製造・営業・店舗・広告・経理の各責任者です。
・漬け物を作るときが楽しかった。
・広告宣伝に興味出た。
・ニートになりたくない、親に心配かけたくないと思う。
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漬け物になった野菜のイラストで説明
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<おいしいゼリー屋>
・コーヒー牛乳とオレンジジュースのゼリーを40個販売。1646円の利益。
・先生方にアンケートをとって、悪くなったり湿気たりしないということでゼリーに決定。
・売るってむずかしい。
・事業計画を立てることが将来の役に立つと思った。
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<スマイルクッキー>
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・劇仕立てで紹介。
「これ高いんじゃない?」
「いくらにしたらいいと思う?」
5枚一袋100円で販売。1588円の利益。
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販売促進キャラクターの「クッキーマン」が今日も登場。
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担任の高橋先生によりますと、「9〜11月は子ども達にとって貴重な体験になりました。フォローアップの授業に、倍の時間をかけました。」ということです。
先生は、子ども達の会社への出資をしてくださり、結果黒字で全額回収できましたものの文字通り身銭切ってのご協力をいただきました。ありがとうございました。
各社の商品は、いずれの企画・製作にお母様方の強力な援軍もあったようですが、モノ作りを十分に楽しんでいた様子でした。
校長先生からは、「準備等学校だけではできない。」とのことです。また、あまりの売れ行きに、校長先生のお味見分も残っていなかったそうです。
身の回りや育ってきた環境で見聞きしている職業のバラエティが乏しい地区でもあります。
その子ども達が実にいきいきと楽しんでプログラムを体験してくれました。
今回は5年生で、販売を中心としての職業体験を一通り学習しましたが、「職業観」を体得するに至るにはまだまだの感もあります。
一度では何もかも会得することが難しいのは当たり前です。このプログラムの体験が、貴重な一歩となることが期待されます。
<文責:東北経済産業局産業人材政策室 三瓶>
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