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秋田県大館市立城西小学校
活動報告

=ひととくらしとまち大館ネットワーク=
〜決算報告に個別面談でアドバイス〜

平成17年11月10日(木) 10:30〜12:05
大館市立城西小学校6年

 ひととくらしとまち大館ネットワークによる「おおだて子ども未来づくりプロジェクト」は、経済産業省の平成17年度地域自律・民間活用型キャリア教育事業に採択されました。
 事業を展開する同ネットワークは、特定非営利活動法人(NPO法人)化され自立への着実な一歩を踏み出しました。
 既に、大館市教育委員会及びNPO法人金融知力普及協会(東京都中央区)の全面協力のもと、大館市内7小学校1中学校、500名を越える児童・生徒がプログラムに参加しています。
 城西小学校は、市の中心部、名産の秋田杉をふんだんに使った温かい学校です。児童センターやメディアセンターも併設され、開放型のコミュニティの中核拠点の役を担ってもいます。
 6年生2クラス54名で、
  (1)7月5日(5・6校時):ヒット商品のできるまで・モノの値段の決まり方
                       (講師:金融知力普及協会 李さん)
  (2)7月6日(5・6校時):事業計画を立てる(講師:同協会 李さん・荒井さん)
  (3)9月8日(3・4校時):銀行の仕事と役割・お金を借りるには
        (講師:李さん・荒井さん、秋田銀行 加賀屋さん・中山さん)
  (4)9月22日(3・4校時):広告宣伝(講師:同ネットワーク 小棚木さん)
  (5)10月16日(日曜日):販売体験学習
  (6)11月3日(3・4校時):金銭教育(講師:李さん)
と学習してきました。本日はその7回目となります。

 今日の教室は同校の食堂。低学年を除く4学年が一緒に給食をいただくそうで、広々とした高い天井には秋田杉が通り、うらやましいような環境です。
 講師は、李さんにアシスタントの荒井さん。
 荒井さんはNPO法人金融知力普及協会の研究員である一方、現役の東京大学大学院生でもあります。ちょうど子ども達には頼もしいお兄さんのような存在です。


 会社は2クラスで11社できました。


今日はまず、会社ごとに売り上げを数え、収支を計算します。
10月16日の販売当日以来、それぞれの売り上げは先生方が預かっていました。

<収支計算>

←売り上げは缶の中。


100円玉と10円玉に分けて。→

 11社の利益は100円台から1万円を越すところまで、全社黒字となりました。
 日曜日に学校の玄関前での販売でしたが、売り上げはめざましいものがあります。学校を中心にコミュニティがしっかりと形成されていることがわかります。
 商品はクッキー等のおかしや野菜が主な品目でしたが、中にはグループ全員の自作小説(ショートストーリー集)を販売という「作家集団」もいました。読んでみたかったものです。
 「利益はどうなる?」
 「教育委員会に行くと思います」(?)
 本当の会社だと従業員への給料や株主に分配される利益を、子ども達の会社はどう扱うのか、扱うべきか、これからじっくり考えて行きましょう。


<講師からのアドバイス>

 教室の前方に李さん、後方に荒井さんが座り、各社の社長と個人面談でアドバイスします。

どこがうまく行った?
失敗だったと思うところはどこかな?
どうすればうまくいったと思う?

優しい、しかし厳しい質問を受ける社長。
しっかりメモをとって社員に報告。

 アドバイスをもっと受けたかったような各社ですが、時間はお昼、食堂の入り口には授業の終わるのを待つ他の学年が集まってきて、食堂を占領するわけには行きません、タイムアウトとなりました。

* * * * *

  (7)本日:収支計算・改善策(講師:李さん・荒井さん)
  (8)11月17日(3・4校時):キャリアを考える(講師:李さん)
  (8)12月1日(3・4校時):発表・まとめ(講師:李さん)
 と、これからも本プログラムは同校で展開されていきます。
 同校のように地域のコミュニティとしての場を確立していると、自立・定着への道筋が見つけやすいようにも思えます。現在、担任の佐々木先生はじめ先生方から積極的にフォローいただいていますが、学校の先生のみならず地域の人々が気軽に手伝える雰囲気づくりを同ネットワークは提供していかなければなりません。

 

<文責:東北経済産業局産業人材政策室 三瓶>


 

 

<お問い合わせ・ご相談は>
東北経済産業局 地域経済課 産業人材政策室
担当:三瓶(さんぺい)
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