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宮城県仙台市立黒松小学校
活動報告

=ハリウコミュニケーションズ株式会社=
〜「キャリア教育」2回目〜

平成17年11月30日(月) 9:45〜11:35
仙台市立黒松小学校5年

 ハリウコミュニケーションズ株式会社による「学社融合型キャリア教育プログラム」は、経済産業省の平成17年度地域自律・民間活用型キャリア教育事業に採択されました。
 仙台市立黒松小学校(野澤令照校長、児童数764名)では、5年生(4クラス、122名)・6年生(3クラス、103名)で本プログラムを総合学習の時間5時限(予定)を使い行います。
 5年生は総合の時間を活用し、
  (1)11月25日(5校時、2クラス×2教室):オリエンテーション
  (2)11月30日(2・3校時、2クラス×2教室)
               :自分を知ろう、友達を知ろう、家族を知ろう
  (3)未定(1コマ、2クラス×2教室):お仕事ルーツ
  (4)未定(1コマ、2クラス×2教室):お仕事ブレーンストーミング
を行っていく予定です。

 今日は、黒松小学校の学校自由参観日。1校時目から4校時目まで全ての授業を自由に参観できます。他県の教育委員会からの視察も重なり、学校中がにぎやかです。
 4年生は1校時目に「1/2成人式」を体育館で行ったそうです。
 20歳の半分の10歳では、どんな夢を抱いてるのでしょうか。
(←予定表がびっしりと。)

 5年生4クラスのうち1・2組が理科室、3・4組が図工室に集まりました。


<講師のハリウコミュニケーションズ(株) 小川 奈穂さんのレポート>

 5年生2回目の授業は、「Riding a Bus」と「動物占いから作る自己紹介」、「友達からみた自分の将来像」を行いました。

☆「朝起きるのが苦手な人」「将来1年以上外国に住みたい人」などの質問に対してYesかNoの場所に移動するRiding a Busでしたが、単純な活動ながら、こちらの予想以上に色々な気づきがあったようです。

> 人がこんなにたくさんいて、こんなにたくさん夢や性格があり、個性があって人間おもしろいな、と思いました。
> 質問がワンパターンじゃなくて幅広い分野に分かれていてとても楽しかった。
> 意外な問題が出てきて楽しかった。
> みんな楽しんでいた。もっとやってみたかった。
> 色々質問されて「あー、自分ってこっちなんだぁ」と思った。
> 一人ずつが個性を持っているんだなぁと気づいた(強い個性)
> 1年間外国に住みたいと思ったのは、今日初めてでした。

(授業後の「ふりかえりシート」より)

☆次に、生年月日からコンピューターが分析したその人の性格・傾向が書かれた「動物占い」を見て、当たっている点、はずれている点、直したい点、叶えたい点などを書き出します。客観的な文章を土台に、自己分析・国語力を活用して「自分」を表現する練習です。

 前回の「夢の設計図」で「これを書いたら叶ってしまいそうで心配だった」という意見がありましたが、占いを信じすぎてしまうことがないように、事前に「いいことは信じる。マイナスのことは役立てる」などの諸注意を伝えました。

(←参観の方も興味津々でのぞきこみます。)


 授業後、参観されていたご父兄から「全部当たってる!」というご意見もありました。ご家庭で「自分の性格について」など、話すきっかけになればとも思いました。

> 自分の性格がおもしろい。
> 怖いほどあたっていた(約5名)
> 自分のことがわかってよかった
> 直そうと思ったことがみつかってよかった
> マイペースとか心が広いとか、どうしたらそうなるのかなーと思った。

(僕は「几帳面なオオカミ」だって。↑)

> 今まで占いに興味はなかったけど「こんなにあたるんだ」と今日はじめて思いました。
この授業はいろいろと興味をもてるので大好きです。
> こういう勉強はおもしろい。
> 自分にぴったりだった。内なることも出てきて楽しかった。合わないこともあって受け入れにくかった。
> ひどいことが書かれていた。
> 楽しかったところもあるし、むかつくところもあった
> (次回までしてみたいこと)負けずぎらいを少しなおす。

(自己紹介シートに自分について書き込む↑)

☆最後は、自分の名前を書いた紙をグループ内で回し、いいところ、向いている職業を書いてもらう活動です。
 「人にはいろんな個性がある」→「世の中にはたくさんの仕事がある」→「個性と仕事を結び付ける」という流れです。
 まずは「世の中にどんな仕事があるか」一人ずつ挙げてもらい、黒板に書き出すことから始めました。「パス」の人もいましたが、一回りした後でも次々に手が挙がり、黒板がいっぱいになりました。
 友達の紙に記入する時は、難しかったり時間がかかったりしながら書き上げ、最後に動物占い以上にドキドキしながら自分の紙を読んでいました。


> 自分の将来は友達から見てどんなことか、ドキドキしました。
> 職業のことなど、みんなからのアドバイスが聞けたのでよかったです。
> うれしいことがたくさん書いてあって、とてもうれしかった。
> 友達のことを想像するのが楽しかった。
> みんなから見た僕のいいところを知れてよかった
         > 友達に「したほうがいい」と言われると考えがふくらむ。
> 今まで考えたこともないような職業が書いてあってびっくりした
> 自分の思ってたのとちがくて、そうなったほうがいいのかなーとか思った。
> フリーターが二つもあった
(職業を挙げる際に「フリーター」と発言したためと思われます!)
> なりたくないのが書いてあった。
> 変なことが書かれていた。
> みんなに書いてもらった職業になれるか心配になった
> ありえない職業がかいてあってちょっとむかついた
もう絶対やりたくない
> 他の人にも自分の事を聞きたい!(3名)


☆その他
 前回の課題だった授業中のざわざわ、こちらが「ピッ」と号令をかけたら口を閉じてこちらを見る、気づかない人には気づいた人が伝える、というゲームのような方式を採用し、効果がありました。
 担任の先生方から「5年生は子供っぽくて」とのお話がありましたが、「大人」の様子でこちらの一言一言を吸い込んでいるような顔が今回は何人も見られたのが印象的でした。
 授業参観でご父兄に授業を見ていただきましたが、説明では伝えきれない「キャリア教育」は、実際にこのように授業を見て頂くことがとても大切かと思いました。ご家庭との連携によって確実に効果が上がる授業でもあると思います。

←「楽しかった人?」にみんなの手が挙がります。

 

<文責:東北経済産業局産業人材政策室 三瓶>


 

 

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東北経済産業局 地域経済課 産業人材政策室
担当:三瓶(さんぺい)
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