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夢プラン若林21実行委員会
活動報告

夢プラン若林21「子ども商店街」

夢プラン若林21 実行委員会
 
□本企画の事業
  
 本事業は、主に宮城県仙台市若林区の小学生高学年を対象に、市民ボランティアで構成する委員(夢プラン若林21実行委員会)が、地域の自然や人との触れ合いをテーマに、子どもたちが自分の住む将来のまちづくりについて、関心を持ってくれるような事業企画を運営するものです。   
 企画は、主に「探検隊」形式とし、公募で参加を広く募ります。正式事業名称は、仙台市市民協働企画事業「若林区子ども探検事業」になります。


□夢プラン若林21「子ども商店街」企画
 
 本企画団体(夢プラン若林21)は、キッズワークショップ(子どもたちによるまちづくり)の一環として、長い間様々な企画を行ってきました。そのひとつとして、若林区民まつりの会場で子どもたちによる一銭店屋の開業を行ったのが本企画です。
 出店する店舗は、大人が用意したものを押しつけるのではなく、子どもたちの自由な意見や気持ちを重視し、自ら考え、自ら実践させています。

 企画の立ち上げにあたり、一番初めに行ったことは、若林区民祭り実行委員会で本企画について承認してもらうことでした。結果としては本企画の主旨に賛同して頂き、3万円の予算を確保できました。次に、区内の小学生(4年生〜6年生が主体)の公募による募集を行いました。子ども店主募集のチラシを配布したところ、大勢の応募があり区内の小学校から18名の参加がありました。予算と参加人数が確保できたことで、次に店舗のオープンまでの手順、方法を考えました。店舗を開くまでには、事前準備として2回の作戦会議と出店日を含めた計3回、子どもたちを集め実施しました。



・作戦会議(1)

 1回目(平成17年10月8日 土曜日)の作戦会議は、各自の自己紹介から始まり、「どのような店舗を作りたいか」がメインの議題でした。思ったより積極的な子どもたちが多く、実行委員からの仕掛けがなくても積極的に意見が出され、子どもたちからは数十種類の店舗が提案されました。その提案された店舗を「これはお店でやっていけるかな?」という感じで子どもたちだけで議論し合い、ひとつひとつ検証しました。
 そして、出店するお店は7種類の店舗に決まりました。

  事前の本会の打ち合わせでは、現金取引販売型「あきんど」と体験型「トライ」の両方を考えていましたが、上記のようにただ物を売るという店舗ではなく、体験型を子どもたちは選びました。体験型店舗の選出は、子どもたちの視点によるものであり、特徴的な一面となりました。


・作戦会議(2)

 2回目の作戦会議(10月15日 土曜日)は、区民まつりの前日に行い、仕入れ、店舗の意匠づくりを行いました。
まず、店舗ごとに予算や売り上げ目標を考えてもらい、どのような仕入れをすれば 良いかを子どもたちと一緒に考えました。ここでも実行員はあくまでアドバイザーにとどまり、子どもたちの意見を最重視しました。予算と仕入れ金額を 決めた後、同じ区内の問屋街にあるお店に仕入れに行きました。
 そして、仕入れから戻り、看板やレイアウトなどを明日の出店をイメージしながら作業を進め、最終的な出店のための準備をしました。


・出店

 2度の作戦会議を終え、区民まつり当日(10月16日 日曜日)において、子ども商店街をオープンさせました。
 当日は店構えの問題などもあり、スタート当初は客入りが悪い状態でした。それは子どもたちが考えた客の動線に配慮したからでしたが、子どもたちはその動線のミスに気付き、店構えの修復や営業(声掛け)することで徐々客入りが良くなり効果が現れました。
 ルーレットくじ店、スーパーボウルすくい店はあっという間に完売し、綿あめづくり体験店を除いてほとんどが閉店(午後3時)前には全て完売しました。綿あめづくり体験店の店舗は閉店まで売り続けました。
 最終売上金は約6万円になり、約3万円の黒字を出すことができました(場所代、人件費は0として)。

 本企画により、子どもたちが商売の一部でも体験できたことは有意義なものであったと思います。当日は、店舗オープンと同時に秋晴れの暑い一日になり、その中で祭りのハッピを着た子どもたちが精一杯に一生懸命商売した経験は、かけがえのない体験であったと思います。



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「子ども商店街」企画書

夢プラン若林21実行委員会

1.目的
 ・区民祭りに子どもたちが楽しめるコーナーを作り、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層が集うお祭りに寄与したい。また、祭り全体を盛り上げたい。
 ・子どもたちに、商売の喜び・苦労・工夫などの疑似体験を通して、これからの区のまちづくりの一助となる活動を経験してもらう。
 ・子どもたちが喜ぶことは子どもたちに聞こう!大人主導の展開ではなく、子どもたちの自主性や創意工夫を引き出し、実現に向けて考える力を養う。

2.方法
 1)予算の確保と場所
 2)子ども店主の募集
    *募集方法(子ども店主募集のチラシ配布+くちこみ)
    ・今までの夢プラン事業参加者に声がけをする。

3.作戦会議・仕入れ
 1)作戦会議   
  (1)ただ売るのではなく、楽しむことが出来る体験型店舗を設置予定。 
  (2)子ども店主が、作り方のアドバイスをしながら参加者が自分で作ることもできる。
  (3)習得した技術を伝える喜び及び参加者が作る喜びを味わえる
  (4)どのような店舗を出店すれば時間内で大勢のお客を呼べるか考える
 2)仕入れ
  (1)どのような商品を出せば売れるか考える。
  (2)現金取引により実践的な商売を学んでもらう。つり銭の確保。売上の管理。

4.経費
  仕入れ費(28,000円) 駄菓子類など
  諸経費 ( 2,000円) 宣伝材料費、その他雑費                                                                                                                                                               
5.人員
  夢プラン実行委員及び区民スタッフ10名
  子ども店主(小4〜小6)20人程度
  ローテーションを組んで実施する



 

 

<お問い合わせ・ご相談は>
東北経済産業局 地域経済課 産業人材政策室
担当:三瓶(さんぺい)
電子メール thk-seisaku@meti.go.jp
〒980-8403 仙台市青葉区本町3−3−1
電話:(022)263-1111(内線5621-5622)
(022)215-7142(直通)
FAX: (022)265-2349