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■ 『仙台市立太白小学校 』活動報告
〜商品開発会議をしよう〜
平成15年12月2日(火)  9:40〜11:30
 仙台市立太白小学校では、今年度より渡邊忠彦校長(前柳生小学校長)のリーダーシップのもとアントレプレナーシップ教育プログラム「太白アントレ」を開始しました。
少子高齢化の進む地域を元気にするため、全学年の総合的な学習の時間において、「まちを調べ、元気なまちを創ろう」をテーマに起業教育的な視点から取り組んでいます。
5年生では「夢未来〜ん!こんなにいいぞ太白は」として、これまで地域を調べ、まちをきれいにするための活動を行い、現在は、地域紹介のための特産品を開発しています。
また、放課後に地域講師を迎えて開設されたアフタースクールにおいても同プログラムが展開されています。夏休みから地域の方たちと協働で太白地域の自然素材を活用した商品づくりにあたり、10月23日に開催された太白区民祭りで、ドングリ染めや木製置物、コースター等の商品を「太白バザール」として出店しました。3〜6年生の手作り商品は"太白山からの贈り物"として反響を呼びました。
同校は、5年生の正課およびアフタースクールの両方で発明王にエントリーしています。
今日は、5年2組の授業の様子をレポートします。

5年2組は、三浦ひろえ先生を担任に26名のクラスです。
4名の4グループと5名の2グループの計6グループに別れ、各自の作品をそれぞれの机に置いて授業が始まりました。

 校長先生、教頭先生はじめとする先生方、町内会長や宮城県・仙台市の起業教育の関係者といった「大人」がぐるりと周りを囲んでいますが、子ども達はリラックスし、先生の質問にもすぐに手が挙がります。

  これから作品をどうしたいか、「インターネットで紹介する」「売る」といった意見が出ました。

売るためには、「作品」を「商品」にしなければなりません。そのための商品開発会議が始まりました。

  アートな作品「かもしか」です。  校長先生は「恐竜かな?」ですって、失礼な。

商品をつくる条件
○太白のよさや思いが表れている
○人がほしがる
○自分たちでつくれる

 三浦先生が上の条件を黒板に貼ります。5年1組の児童の作品「どんぐりカレンダー」を手に商品にしていくにはどうするか、みんなで考えることになりました。
段ボールに数字を書いたどんぐりを刺して作るカレンダー、どうしたらいいと思う?
どんぐりは小さくて見にくいので「材料」を考える、段ボールがそのままなので見た目の美しさを考える、色を塗る、意見がどんどん出ます

次は自分たちの作品について、グループ毎に話し合い、各グループ1品を選び、商品開発企画書を書き上げることになりました。

先生が黒板にもう1枚。

たくさんのアイディアを出し合い、
よりよい商品を考えよう。

 

 

 各グループは、時折様子を見に来る先生方のアドバイスにも耳を傾けつつ、熱心に企画書を練ります。

 続いて、各グループの代表が前に出て、「商品」のプレゼンテーションです。
誰かの作品を一つということだけでなく、みんなの作品を少しずつ合わせて一つにしたり、改良したりとグループならではの完成度が高まっていく様子が印象的でした。

 今後、売る相手、場所等を考え、2回3回と同様のグループ作業を行っていく予定です。

 どんな商品が選抜されてくるでしょうか。

 

 

<文責:東北経済産業局企画課 三瓶>