| お問い合わせ | HOME | 
メインメニュー
■ 『宮城県仙台市立柳生小学校 』活動報告 2
〜商品発表会にプロのアドバイス〜
平成15年12月5日(金) 9:45〜12:25

 先週11月25日、デザインについてのお話をいただいた佐藤和子さんから、柳生和紙を使ったポチ袋を作るという宿題が出ました。
今日は、グループ毎に12月14日に販売する商品を発表します。
各商品について佐藤さんからアドバイスをいただくため、2組ずつ、ポチ袋作品を片手に音楽室に集まりました。


講師の佐藤和子さんは、宮城県産業デザイン交流協議会(MIDEC)事務局に従事する傍ら、ショップディスプレイや器をはじめとするクラフト等のデザイン、カタログ制作のスタイリング、またロゴデザインやパッケージ等のデザイン提案等を行っていらっしゃいます。地域資源を活用した生活用品のデザイン開発も手がけ、津山杉矢羽の積み木や家具、岩出山竹とガラスの花うつわ、北上町のヨシを使った和紙製品などさまざまなプロジェクトに関わっていらっしゃいます。
 今日の6時間目は教室から体育館に移動して、6年生全員でお話を伺います。
平成13年度の柳生小バーチャルカンパニーから生まれたお母さん達の会社「柳生和紙プロジェクト」の大浪多美子さんも子ども達の列に加わり、ビデオを設置して待っています。

<6年3・4組 9:45〜10:55>

  小熊先生の進行で、商品発表会が始まります。
じゅうたん敷きの音楽室に座る2組分の目に見つめられ、前に立って説明する各グループはそれぞれ緊張しています。
グループで作る各会社は2人だったり10人もいたりと大小さまざま、商品は先週のお話の「歳時記」を生かし、クリスマスとお正月をテーマに開発したものです。

1.ぶぶたん会社(ポプリ、ポチ袋)
2.アノソ(お守り、ポチ袋、はがき)
3.星☆ほすィ(置物)
4.つめあわせ会社(お守り、クリスマスオーナメント、カード)
5.おおなわコーポレーション558(壁かけ、クリスマスツリー、モビール)
6.Playガールズプロジェクト(キャンドル、カレンダー、写真立て、カード)
7.柳生コーポレーション(ストラップ、ミニクリスマスツリー、置物、タペストリー)
8.四葉会社2(しおり、マグネット、置物、はがき)
(8).IDO(カレンダー、カード、ポプリ)
10.キラメキ(ポチ袋、マグネット)

モビールの芯は紙を丸めたもの。いいカーブだねとほめられました。
  手に乗るクリスマスツリーです。
会社ごとに佐藤さんから感想とアドバイスをいただきました。
・端の始末をきちんとすること。
・ポチ袋の入り口は揃えて切ると入れにくい、段をつける。
・使いやすさにはミリ単位の気配りが大切。
まとめとして、デザインの基本はイメージすること、とのお話でした。

 宿題のポチ袋をひとつずつ佐藤さんに見ていただく時間はありませんでした。小熊先生の声がけで、一斉に頭上に掲げて見てもらいました。
みんなのポチ袋作品は、一番町での販売の際、大きなボードに一緒にはりつけて、見に来る人、買ってくれる人に柳生和紙のイメージをふくらませてもらうことになりました。

宿題3つ作ってきました!
<6年1・2組 11:15〜12:25>
進行は高久先生です。

11.SMR(小物入れ、はがき、ポチ袋)
12.イレブン THE HOT(ライト、タペストリー、カード、時計)
13.キッズカンパニー(はがき、ポチ袋、ペン立て)
14.エンジェルハーブ柳生U(和風クリスマスツリー、カレンダー、造花、小物入れ)
15.ワールドキッズレスキュー隊(壁かざり、はがき、リース)
16.プロジェクトMAX(はがき、手帳、ポチ袋、時計)
17.スゥィートキャンディ(置物、壁掛け、リース)
18.ほわいとすたあ(小物入れ、キャンドル、カレンダー)
1(8).Child Hope(メモ帳、リース、カレンダー)
20.スマイルクローバー(カード、ミニ凧、リース)
21.ショップザニッポン(多機能人形「雪だるまベンリー君」、壁掛け)

 
小物入れにもなるベンリー君。
佐藤さんも興味津々です。

 佐藤さんのアドバイスは、
・ネーミングは大事(ポプリのリース、「ポプリース」「かおりース」)
・使い方の提案をすること。
・素材を生かし大切にする(和綴じの和紙手帳)。
などでした。
はがきとカードを重ねて、佐藤さんが赤いモヘアの毛糸で結ぶだけで、素敵なラッピングが出来上がったりする場面には歓声があがりました。

 高久先生が去年と比べてどうだったか聞くと、「大変だった」「去年よりがんばった」に挙がる手がほとんどでした。

 佐藤さんから、きれいに作るのも大事だけど発想の豊かさが原点、自分が欲しい物を作る、買った人がどう使うかを考えて、というまとめをいただきました。

  次はいよいよ販売です。

授業が終わって、佐藤さんを囲む子ども達。
佐藤さん作の和紙作品をもらって大喜び。

 

<文責:東北経済産業局企画課 三瓶>