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■ 『宮城県仙台市立柳生小学校 』活動報告 3
〜商店街で商品を売る〜
平成15年12月14日(日) 11:00〜13:30

 今日は仙台市青葉区一番町三丁目のぶらんどーむ一番町商店街で販売実践です。
6年4クラスが二手に分かれ、3・4組が前半(11時から12時15分)、1・2組が後半(12時30分から13時15分)、会社ごとのテーブルに商品を並べます。
子ども達は3・4組が8時半、1・2組が9時に学校に集合、仙台市交通局の増発バスでやってきました。販売を終えると再度バスで学校に帰り反省会の予定です。
12月5日にデザイナーの佐藤さんからアドバイスいただいてから正味1週間、「作品」から「商品」として、量産するのは大変です。担任の佐藤先生によると今朝まで製造していた会社もあったそうです。

 歳末の買い物客で賑わう商店街は、募金の呼びかけ、ストリートパフォーマーの人垣と賑わっています。子ども達は、柳生小と染め抜かれた揃いのはっぴで周りの喧噪に負けじと呼び込みます。
通行は多いのですが、なかなか立ち止まってくれる人はいません。
子ども達の呼び声に気圧されて(?)、ルート変更、後ろを通り抜けていったりする人もいます。
しかしそのうち、一人二人と商品を覗いてくれるお客さんが現れました。

 子ども達は、会社づくり、和紙製品づくりの思いを熱心に説明します。
じっと聞いて納得して買ってくれる人、にこにこ顔で財布を取り出してくれると、子ども達はメッセージを込めた紙を添え、「ありがとうございました。」と、感謝を込めて見送ります。
ポプリース(300円)に添えられた紙にはこうありました。

ポプリース

布の中にハーブが入っていて、ほのかにいい香りがするクリスマスリースです。
かべにかけて使ってください。
ハーブについて柳生小学校の畑で育てたハーブです。
とてもいい香りがします。


同校の販売体験は「柳生和紙を広めよう」という目的で行うものですが、通りすがりの方に買ってもらうだけでは伝わらないかもしれません、それを補うのにも子ども達自筆のメッセージは効果的です。

 

和紙ツリーは
200円
和紙の花束は
150円
  雪だるま型人形『ベンリー君』は2個限定600円
 今回の販売体験においては、昨年のような完売続出とはならず、各会社苦戦の結果となりました。
これは、
・保護者の方たちの来店を遠慮いただいたこと
・柳生和紙の原価をよく考えた結果、価格帯がはがき・カード類で1枚100円〜、小物類で200〜300円と、昨年のような20〜30円という「子どもらしい価格帯」がなくなり、結果、一般の商品と競合することとなったこと
といった要因によるものと思われます。
同校の3年間の取り組みを通しても、子ども達の商品の完成度はあがっているのですが、皮肉な結果ともいえます。
もとより完売だけが目的ではありませんし、子ども達が説明する和紙への思い、収益でアフリカの子ども達を救おうといった「志」を第三者に訴え聞いて納得してもらうということで、『生きる力』は十分に身に付いていくものと期待されます。

 

 各社は先週の佐藤さんのアドバイスを入れ改良された商品をそれぞれ3〜5品目販売しました。
発明王コンテストにはどの商品をエントリーするのでしょうか、楽しみです。



(←片づけは手早く!)

 

<文責:東北経済産業局企画課 三瓶>