花巻市立湯口小学校(成田 春江校長)は、花巻南温泉郷の入り口に位置する各学年1クラス(3年だけ2クラス)の小さな学校です。 平成14年度埼玉県川口市から始まった「トレーディングゲーム」は、本年度には神奈川県や新潟県など6000名を越す生徒が取り組むカリキュラムとなりました。 東北地域でも来年度以降本格的に実施しようと、花巻市役所の全面協力のもと、東北における第一号の実施となったのがこの学校です。 6年生3(8)名は5年からの担任の高橋先生のもとスキーから市民劇場のエキストラまで、さまざまなことにチャレンジしてきた元気な子ども達。時折雪が舞う外の景色を見ながら暖かな多目的教室(ポランルーム)に集まりました。
授業は、経済産業省の委託を受け事業を実施する株式会社ウィルシード(本社:東京都港区)の風間 穣さんが進行します。
<導入 9:00〜9:30>
○今日の基本は3つ。 1. 失敗おめでとう 2. 答えは1つじゃない 3. 得意を見つけよう
○ビジネスって何だろう。
Q仕事には何がある? 3(8)名から3(8)通りの答え。プロ野球選手、国会議員、自営業。。。 Q仕事には何が大切・何が必要? お金、土地、アイディア、事務所、社員。。。
<トレーディングゲーム 9:40〜11:10>
1.国を選ぶ 国連・リスク・市場原理、用語が説明されます。 9ヶ国のバランス表を前に悩む子ども達。
2.ゲーム開始! 国毎の資源(紙)、技術(はさみ、コンパスなど)、お金の入った封筒が渡されます。 紙しかない国、お金はあるけど紙のない国、教室がいっぺんに沸き立ちます。
3.銀行には担任の高橋先生。 笑顔で子ども達を見守る高橋先生。 子ども達の持ち込む製品には厳しいチェック。 3割・4割引きもありました。
4.需給バランスで変わる価格表 「丸の供給が少ないので買い取り価格をあげます。 四角は下げます。」 丸を切っていた子どもの手に力が入ります。
結果発表。
最高額はタイガー国が28万円。 各国の作戦、工夫を紹介。 他校の生徒が考えたいろんな作戦が紹介されます。
<トレーディングゲーム2回目と振り返り 13:45〜14:35> もう一度トライ!2回目のゲーム開始。 今度は国が選べません。 何が入ってるかわからない封筒。 今度は20分と短めのゲームに熱中する子ども達。
「東京からわざわざ私たちのために来てくれてありがとうございました。」最後の子ども達のあいさつに風間さんはじめウィルシードのスタッフも感激の一日となりました。 成田校長のお話によりますと、「6年間でこんなにも課題を解決する力を身につけていたのかと驚いた」そうです。
<文責:東北経済産業局企画課 三瓶>